11月26日付けブログでは、「歩行時のバランス」について書きました。
人間だけに限らず、どんな動物にとってもバランスよく歩くことが
健康のために、いかに重要であるかという内容でした。
先日、ウォーキン・ホイールズの犬用車椅子をお電話で
ご注文してくださったお客様のご自宅にお届けした時のことです。
そこには、8歳のMIX犬のあんちゃんが、おふとんの上で
寝そべっていました。 飼い主さんによると、あんちゃんは
後ろ肢の、特に右肢が悪くて、弱った左肢でかろうじて下半身を
ささえて今まで何とか歩行していたとのことでしたが、今から
2週間くらい前から、まったく歩けない状態になったそうです。
やはり、片方の後ろ肢で上体を支えるという不安定な
歩行を続けていたために、背骨が弓のように湾曲しており
アンバランスな歩行のために、もう一方の後ろ肢にも
過度な負担が集中して、とうとう歩けなくなったようです。
早速、ウォーキン・ホイールズの車椅子(WW-200)を装着しました。
装着後、じっと動かず静止したままでしたが、15分位経過した時
部屋の中を旋回しだしました。 まったく動けなかった状態の
あんちゃん自身、何がどうなったのか不思議に思ったに
ちがいありません。 そばで見守っていた飼い主さんも、思わず
顔がゆるんでいらっしゃいました。
車椅子を装着することによって、後ろ肢と腰部分が
バランス良くサポートされるので、歩行時に片方の
肢に過度の負荷が集中するということがなくなります。
そのため、かろうじて動く方の後ろ肢にかかる負荷も
最小限になり、無理なく動かすことができるようになって
リハビリテーション効果もおおいに期待できそうです。
背骨の湾曲がひどくなる前に、早めに車椅子を装着していれば
もっと早くリハビリ効果が得られたと思います。
愛犬と散歩する時は、飼い主さんは愛犬の歩き方を常に
注意して観察する習慣をつけておくことが、早期発見の
秘訣です。