2本足のハンティング・ドッグ

アメリカの某所、森の中で毎週土曜日に開かれるハンターの集会があります。

両後肢を失ったラブラドール・レトリーバーが一人の男性に連れられて
射止めた獲物を回収する訓練の発表会場にやってきました。

このラブラドール・レトリーバーが装着している車椅子が
Walkin’ Wheels Dog Cart だと言うことは一目見たらわかりました。
サイズは、体重30kg以上用のWW330というところでしょう。

このわんちゃん、車椅子がなければ以前のようにハンティング・ドッグとして
生きていく喜びを失っていたでしょう。   

Walkin’ Wheels Dog Cart がここでも役立っているのを見て嬉しくなりました。
もっとすごいのは、このわんちゃんは、池の中に落ちた獲物を回収する時は
車椅子の補助がなくても、立派に獲物を回収するガッツと体力があるところです。

人間でも、両足が不自由でも両手と上半身だけで泳いでいるシーンをテレビか
何かで見たことがありますが、ハンディキャップを跳ね返して何事もチャレンジする
精神って本当に尊いですね。

                      オーダーメイドの必要のない愛犬の車椅子

雪の合掌造り集落

白川郷には、世界遺産の合掌造り集落があります。
1月14日、15日の2日間、3ヶ所の合掌造り集落の
雪景色を目一杯満喫してきました。

1番目は、白川郷I.Cすぐ近くにある最大規模の「萩町合掌造り集落」
2番目、3番目が、五箇山I.Cを下りたところにある、
「菅沼合掌造り集落」「相倉合掌造り集落」
いづれも規模と戸数は大きく違うものの、それぞれが
味わいのある雰囲気を持つ合掌造り集落です。

   白川郷で一番規模が大きく、いつも観光客でにぎわう
   萩町の合掌造り集落の全景を展望台から撮影しました。

    夜間のライトアップは残念ながら見る機会がなかったけれど
    昼間の集落の散策は、たいへん満喫できました。
 我が家の愛犬ラブラドール・レトリーバーの13歳を連れての1泊旅行でした。
このつららを見れば、この土地の冬の生活の厳しさが容易に想像できます。

   観光客の1人としては、このつららでオンザロックを作れば、
   どんなにうまかろうな・・・
   なんて不謹慎なことを考えながら写真を撮りました。 


     


   土地の人が降り積もった雪で 今年の干支の龍を作っていました。
  雪かきをしていた土地のおばあさんは、とても元気な82歳。
  うちのラブと仲良しになり、リードを持ってもらったところをパチリ。
   モトクロス・バイクの革ブーツが、今回とても役に立ちました。

   雪の上でも、まったくすべらないし、深い雪の中に、
   足をずっぽり踏み込んでもブーツの内側が濡れないので助かりました。
   うちのラブは、素足で雪の中を平気で歩き回っていました。

   ラブラドール・レトリーバーは、元来 漁師がとりこぼした魚を
   寒中の水の中へ飛び込んでとってくるように訓練された犬種だから
   これくらいの雪なんてへっちゃらなのです。
   むしろ、日本の夏の蒸し暑さの方が大の苦手のようです。
 
     合掌集落の雪景色が名残惜しいのか、うちの愛犬は
     展望台から集落全体を しばらくの間じっと眺めていました。
今回は、愛犬連れでしたので 犬も泊めてくれる宿を予約しておきました。
五箇山旅館 よしのや TEL 0763-67-3227
ご主人も奥さんも気さくで親切。 料理もおいしくいただきました。
白川郷の3つの世界遺産合掌造り集落を散策するには好都合の立地の宿でした。

 http://www.handicapped-dogs.jp

雪の山小屋

昨年は日本にとって、文字通り非常に過酷で大変な年でした。 
今年、2012年は皆が元気に笑えるような年であって欲しいです。

もう何年も前ですが、友人の手伝いを得て兵庫県の宍粟市の森の中に
ちっぽけな山小屋を手作りで建てました。 以来、私は暇さえあれば
愛犬達を連れて山小屋に行き、そこで自然にひたるようになりました。

1月4日が、今年最初の山小屋行きでしたが折りしも
雪が降り出して、山小屋は雪に覆われていきました。

ロフト付きの四畳半くらいのちっぽけな山小屋ですが、大型犬2頭と
私だけならちょうど良い大きさです。  

よく雑誌やTVに出てくる豪華な別荘とは違い、しゃれた家具など
皆無ですが、唯一アンデルセンの薪ストーブだけが私の贅沢品です。

ウィスキーのロックをちびりちびりやりながら、ストーブの中で
燃え揺らぐ薪の炎を見ながら夜を過ごすのが好きなのです。

うちのラブラドール・レトリーバーは、今年の6月で
どちらも、13歳と10歳になりますが今でも雪の上を
走り回るのがとても好きなのです。

私が山歩きに疲れて山小屋に戻っても、まだ歩きたらないのか自分が納得するまで
雪の上を散歩し続けるのです。 まだまだ達者な13歳犬 (人間にすれば68歳)。 

こんな達者な13歳犬ですが、約2ヶ月前に急に階段をあがれなくなったり
いつものように、車のトランクに飛び上がれなくなったことがありました。
しかし、豚骨を粉にしたサプリメント(ポチの見方)を食事に混ぜて与えだしてまもなく
元のように元気に走りまわれるようになったので飼い主ともども喜んでいます。

とにかく、山小屋で愛犬たちと過ごすひと時は私の至福のひと時なのです。
こいつらに こんな顔で見つめられたら、死して分かれるまで山小屋には
一緒に連れて来ようと思わずにいられません。

山小屋のあるこの森の中で、時々野生の鹿と遭遇することがありますが
今年は、何回 鹿と出くわすだろうか、薪ストーブの炎の揺れをみつめながら
ふとそんな事を思いながら、冬の夜は深深と過ぎていきます。