椎間板ヘルニアは、2種類ある!

歩行障害の犬で最も多い症状が、「椎間板ヘルニア」と言われていますが
「1型ヘルニア」と「2型ヘルニア」の2種類があることをご存知ですか?

椎間板の中心部、髄核が脱出して、神経を急性に傷害するのが1型ヘルニア。
それに対し、椎間板の外側にあたる「繊維輪」が突出して、
神経に影響を及ぼすのが2型ヘルニアです。 
だから、1型と2型はまったく別の病気と言えます。

<ハンセン1型椎間板ヘルニア>

「朝歩いていたのに、夕方立てなくなった。」という急性の経過を
たどるのが1型ヘルニアです。
多くは、3歳から6歳までの間に急に発症します。

ウェルッシュコーギー、ダックスフンドなどに特に顕著で、
現在ウォーキン・ホイールズの車椅子の利用はこの2犬種だけで
全体の25%を占めるほどです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
<ハンセン2型椎間板ヘルニア>

「歩いてはいるけれど、抱き上げる時に痛がる」、「段差が登れなくなった。」
「後肢の力が弱くなってきた。」という慢性的な経過をたどり症状は悪化します。

ヨークシャテリア、ミニチュアシュナウザー、プードル、ラブラドールレトリーバー
などの、成犬から老犬に多く見られます。

1型ヘルニアは、きちんとした検査と手術で歩けるようになる場合があります。
問題点は、放置しておいて治療まで時間が相当かかった場合です。

これに対し2型ヘルニアは、治療がかなり難しいと言われます。
「2型ヘルニアの摘出手術を行うと、どれだけ慎重に手術しても、
30%から50%悪化する」という獣医師もいます。
つまり、なんとか歩いている犬が、手術をすることによって歩けなくなり、
永久的に後遺症が残る確率がそれだけある、ということです。

MRIなどの画像診断が進んで、2型ヘルニアが多く手術されるようなりましたが
その手術成績が思わしくないのであまり積極的に手術をやりたがる獣医師が
多くないのが現状です。

かと言ってあきらめるのは早すぎます。
2型ヘルニアでも、ウォーキン・ホイールズの車椅子を装着して
元気に歩きまわっている犬達がたくさんいるのですから。

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