歩行時のバランスは大切!

人間と同じく、愛犬も年老いてくると身体のあちらこちらが弱ってきます。
特に、老犬は後ろ肢の筋肉が衰えて自立して歩行することが困難に
なるケースが目立ちます。

後ろ足の右か左かのどちらかがまだ機能している場合、
少々びっこを引きながらでも散歩をさせている飼い主さんが
少なくありませんが、悪い方の足をかばう状態で歩くため
どうしても歩行時のバランスが悪くなり、良い方の足に
過度の負担がかかったり、身体をよじって歩くために
背骨が湾曲してきます。

これは、愛犬にとって大変よくありません。
この状態を長く続けていると、湾曲した背骨はもとに
戻らなくなって身体のバランスを保つのが非常に難しくなります。

片足歩きの状態を補正するには、飼い主さんがハーネスなどで
愛犬の下半身をサポートしながら歩かせるという方法がありますが
これは、飼い主さんにとってはたいへんな労力となりますし
散歩がおっくうになってしまいかねません。

このような時、「犬用車椅子」の利用が効果的です。
まったく動かない方の足は、ストラップで完全に宙吊りにするか、
少し動くような場合は、軽く足先が地面に接触するようにします。

こうすることによって、動く方の後ろ足と、前足2本の3本だけでも
歩行時のバランスをくずすことなく、どこにも過度の負担が集中せずに
自由に歩くことができるので、背骨が湾曲することも、身体の一部に
無理が生じることもなくなります。

「犬用車椅子」は、後ろ足が両方とも動かなくなった時に
初めて利用するという考えは、改める必要があります。

愛犬が歩く時のバランスが崩れている場合や、後ろ肢の
右か左かどちらかに障害が見られる早い段階から利用する方が
リハビリ効果で回復する可能性も高いですし、回復するまでには
至らなくても、それ以上悪化することを抑制する効果は高いと
言えます。

「うちの子は、まだまだ大丈夫だ。」と言う飼い主さんも
愛犬との散歩のたびに、ちゃんとバランスよく歩行しているか
どうかチェックする習慣をつけておくことが大事ですね。


 http://handicapped-dogs.jp

車椅子と、ピーボディー君

ハスキー犬 のピーボディーは、生まれてまだ1週間という時に
山猫に後ろ肢を食いちぎられてしまいました。

あれから、6ヶ月が過ぎ去りました。 
まだ若いピーボディにとって大切な足をなくしてしまったことは
どんなにつらかったことでしょう。  

あれから、ずっと落ち込んでいたピーボディに
Walkin’ Wheels という、たのもしい新しい足ができました。

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