それは、昨日の朝の事でした。
兵庫県西宮市にお住まいのお客様からのお電話。
「うちのコーギーに車椅子が必要になったのですぐに欲しい。」との事。
同じ西宮市内なので、配送業者を使わずに、午後一番に自ら車椅子を
お届けすることになりました。
マンションの7階の玄関のドアが開くと、
可愛らしいウェルッシュ・コーギーが
後肢をひきずりながら、私の足元まで近寄って来ました。
不自由な後肢以外は、とても11歳の高齢犬のようには見えません。
毛のつやもよく、おとなしく可愛いワンちゃんでした。
早速、お持ちした車椅子( Walkin’ Wheels WW-100)の
装着方法をご説明して、りくちゃんに装着してみました。
各ベルトの長さの調整を済ませた後、念のために
飼い主さんにも、同じようにして装着していただきました。

生まれて初めて車椅子をつけたので、前肢をどうしてよいかわからず
少しの間 下の写真のようにふせたままじっとする、りくちゃん。

しかし、りくちゃんは意外と早く車椅子での歩行のコツをつかみました。
装着後、わずか3分足らずで立ち上がり、器用に部屋の中を歩きだしました。

それを見た飼い主さんは、大喜び!
すぐに、りくちゃんを車椅子のままエレベーターに乗せて1階へ。
そして、それまで手持ちのハーネスでおしりを持ち上げながら
何とか、よたよたと危なっかしく歩かせていた散歩コースへ
車椅子を装着した、りくちゃんを連れ出しました。

「ええー、こんなにすぐに歩けるようになるの。」
しきりに喜びと感動を表す飼い主さんを見て、思わず笑みがこぼれる私。
毎日、日本全国各地に車椅子を発送していますが、やはり
直接 飼い主さんと愛犬に対面して、すぐに車椅子がお役に
たったところを見られて、なおかつ 飼い主さんと愛犬の嬉しそうな
様子を拝見できた時は、格別な思いがします。
今日も、寝たきりにならんとするワンちゃんが また元気に自力で
歩行できるようになった。 よかった。 よかった。


歩けない愛犬のための車椅子
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